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油性塗料と水性塗料の違いとは

2024/08/01

塗料には油性と水性があることは、多くの方がご存じだと思います。
しかし、その違いについて詳しく説明できる方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、油性と水性の違いについて解説します。
▼油性と水性の違い
■成分
油性と水性の大きな違いが、乾燥時に揮発する成分です。
油性塗料は有機溶剤が揮発しますが、水性塗料は水が揮発します。
そのため、塗ったときの臭いや化学物質の発生などにも違いがあります。
油性塗料の成分である樹脂を溶かすには油性溶剤しかなかったため、たびたび健康への影響が指摘されてきました。
そのため現在では、油性溶剤の使用を抑えた油性塗料も販売されています。
■耐久性
油性の方が水性よりも耐久性が高いです。
これは樹脂同士の結合の強さからくるものです。
水性が手をつないだ状態だとするなら、油性はがっちりと腕をからませている状態といえます。
しかし最近は耐久性の高い水性塗料が開発されており、油性塗料に近い耐久性や仕上がりを持つものもあります。
■仕上がり
油性塗料は一度塗りでしっかりと色がのり、塗りあとがつきにくくきれいに仕上がります。
発色の良さや色の豊富さを求めるなら、油性塗料がいいでしょう。
木目を活かして自然な風合いを楽しみたい場合には、水性塗料がおすすめです。
▼まとめ
油性塗料と水性塗料は、乾燥時に揮発する成分が異なります。
それにより、耐久性や臭い・有害物質の発生・仕上がりなどに違いがあります。
塗料を使用する場所や用途などを考慮し、最適なものを選びましょう。